ミニマリストに飽きている

エッセンシャル思考

まだ朝方は咳き込みますが、風邪の症状はだいぶおさまりました。

ということで通常運転開始。今週の初めは、夜はぐったりして何も出来ない状況だったので、少しだけ精力的に（私にしては、ですが）活動することにします。夜、就寝前は読書を。

今週の読書1冊目はこちら

良書と名高い一冊ですが、聞きしに勝り頷ける一冊でした。「７つの習慣」同様に10年経っても20年経っても廃れない優れた根幹の考え方が、実例を伴ってしっかり記されていました。

おそらくこの書籍をベースにした派生本がいくつか出回っているし、「あぁ、あの人の書いている内容って、まんまこの書籍にインスパイアされていたんだな。」と思い当たる著述もいくつかあります。

エッセンシャル思考そものの定義や実践については、既にもう広く語り尽くされている気がしなくもありませんが、”余計なものは削ぎ落とし、本質を極めることに集中する”といったニュアンスのことだと個人的には捉えております。

「こうしなくちゃいけない」ではなく、「あぁ、これでいいんだ」で気持ちが晴れる一冊でした。

超ミニマル・ライフ

二冊目はこちら

これも言わずもがなの良本だとは思います。思うのですが。。。

読む順番が悪かったのか、エッセンシャル思考のあとに読むと、なんだか内容が薄く、主観の強い自己主張が少し邪魔な内容に感じてしまいました。ごめんなさい💦

往々にしてミニマリストと名乗る方々は皆さん、スピリチュアル思想に行き着く傾向があるようです。

「身軽になって、自分を大切に」的ウェルビーイング思考は、もうすでに社会には蔓延しているし、むしろ会社の社内報で報じられている上層部の方々の生活がこんな感じ。ちょっと古くも感じました。これまた御免なさい。

私は、スピリチュアルな偏ったミニマル生活より、世間の喧騒と共に日常に寄り添い、その中で自分の役割や生きやすさを見つける方が合っていることを意識させられた点では良かったかな。

名ばかりのミニマリストに飽きている

もちろん、「超ミニマルライフ」の著者はいわゆる本物のミニマリストだと思います。

そもそも、ミニマリストってなんなんだろう。

ChatGptに伺うと

ミニマリストとは、「必要最小限の物だけを持ち、シンプルな生活を送る人」のことを指します。単に物を減らすだけでなく、自分にとって本当に価値のあるものを選び、不要なものを削ぎ落とすことで、豊かで充実した生活を目指します。

と返答が返ってきます。

YouTubeなどで、たくさんのミニマリストさんの動画を拝聴し、いいな、と思うエッセンス、取り入れた手法などもあったのですが、配信者からの「モノを減らせ！お前たちは持ちすぎているんだ。」「見てみろ、このワタシの物の少なさを。今や人生が大逆転したぞ！」メッセージのまぁ多いこと。

年齢的（精神的な意味合いで）にも成熟していない情緒不安定な方も多く、確かに持ち物は少ないけれど、何かに取り憑かれているのではないだろうか、と思うほど病的な衝動性や焦燥感、怒りを露わにする発信もあったりして、そこからちょっと「肩書きが自称ミニマリスト」の発信からは遠ざかるようになりました。見ていて痛々しいのです。（自分を楽にするための参考として観ているのに返って疲れてしまう）

書籍「エッセンシャル思考」から得た、無駄を省き、何かひとつ重要なことに集中するためであれば、それ（一番大切なこと）に伴う必要なアイテムや準備、労力はそれなりに揃える、増やしても良いという感じ方が、モノの数を少なくすることに固執することをナンセンスに感じさせてしまうのかもしれません。

生活の中でミニマルに暮らす、というスタイルは必要だけれど、「ミニマリスト」を敢えて名乗るのはすでに「格好悪い」ようにも思えてきているこの頃です。そもそも、成果や結果を出し続けている方というのは基本どこかしらがミニマルです。（生活だったり、仕事の進め方や決断内容だったりが）

ミニマル思考は取り入れても、ミニマリストにはなるべからず。